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特撮とソフビと日常
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 たいよがもえてーる ほしがよんでるー だーれーもしーらなーい ぼくらのせーかいーだ

 そんなすてきな21世紀後半の物語。登場キャラは本当に個性的。というより不気味である。そして生態と姿どちらも気持ち悪い。特に醜悪な姿なものが多い。本当にくたばれといいたくもなる。

 例えばメトロン星人は海外の仮面、テロチルスはカラスをデザインしたものだという。このように各キャラにはデザイン元となった物や生物があるものだ。

 キャプテンウルトラには頭のはげあがった筋肉質のおっさんが元ネタではないかと思われるキャラが出てくる。コメット怪獣ジャイアンという。ものすごい醜悪な姿。ウルトラシリーズでみてもゼミストラーと醜悪度を争うだろう。ドラえもんのジャイアンのほうがかわいいくらいだ。少なくても中年のおっさんをそのままデザイン化したとしか思えない。そして新登場怪獣なのになぜか再利用感がただよう。

 姿を詳しく例えると頭のはげあがったハイブリッドな筋肉質の汚い中年といったところか。腕と足がハイブリッドって感じだろうか。とにかくものすごいインパクトのあるキャラである。そしてものすごい不気味。そんな醜悪なキャラを子供と共演させているのである。あれに子供近づけちゃいけないな。そこがおもしろいわけだけど。愛嬌のあるマスコット的キャラクター設定なのだ。どうみてもおっさんなのに。どこもデフォルメしていないストレートな汚い筋肉質のおっさん。せめて子供と共演させるならブルコングとだったらよかったのに。

 ラスト子供たちと別れ故郷の星に帰るというシーンがあるのだがその姿から感動は少ない。アカネ隊員なんて涙まで流すのに。この回、ものすごい受け手側と送り手側に格差があるのではないだろうか。その状況がおもしろいわけだけど。当時の人もあれをみて驚いたことだろう。ちょっとあれをマスコットとしてみるのは無理がある。それを狙っていたならかなり斬新なことではある。

 当時の雑誌のキャラ紹介でも「ぶきみ怪獣」という文字が踊る。その名のとおり生態も薄気味悪い連中が多い。この不気味怪獣群を相手によくぞ等身大で戦いぬいたキャプテンウルトラである。  
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 21世紀最大の発明は光波ベルトと呼ばれる瞬間移動装置だそうな。かの宇宙特撮シリーズでの話だが。パラボラアンテナの前に立つと一瞬で指定された場所に飛ぶことができるというどこかで聞いたことがある装置だ。

 そう、この宇宙特撮シリーズ、ちゃんと未来っぽい要素もあるのだ。例えばシュピーゲル号。かまぼこ板のような3体分離合体が可能な宇宙船。同時期のウルトラホークに比べればこちらの方が分離したら飛びそうだ。ウルトラホークの方は分離しないほうが絶対飛ぶと思う。

 それに比べて形はシンプルだがシュピーゲル号は本当に未来のデザインである。分離しても余裕で飛行できそうなデザインなのだ。飛行するのが宇宙空間というのもあるかもしれないが。これと飛ぶのかという違和感がウルトラホークに比べれば少ない。

 そして低騒音。これも宇宙空間だからなのかもしれないが。ヒュリリリリリリリリリリ…と、非常に静かに飛んで行く。光速で直線的に飛んで行くイメージ。まさに未来の乗り物。

 あとシリーズを通して印象に残ったシーン(最終回以外)がある。宇宙ステーションシルバースターが地球に衝突するという危機的場面を寸前でなんとか乗り越えたキャプテンウルトラがシルバースター乗組員に言ったセリフ。

 「さあみんな、僕たちの宇宙に戻ろうか」

 実に壮大なシーンだと思う。誰ひとりとして地球に未練もない様子。近くにある故郷地球について感想をもらす者が誰もいない。緑の美しい星というある種の常套句すらでない。もうこの時代には(21世紀後半らしい)地球に執着しなくていいということだろうね。地球より素晴らしい世界が無限に広がっているわけだから。金星などの太陽系各惑星に団地立っているわけだから。もうこの人たちにとって地球は狭い世界でしかないということだ。

 宇宙の方がずっと広いということを知っているからこそ宇宙特撮だからこその壮大なセリフ。ある意味うらやましい限りだ。いまだに狭い世界に依存している私たちからすれば本当に希望のあること。いったいいつそんな時代がやってくるのか。

 他のそれ以後の特撮のほとんどが地球特撮シリーズで必死に地球を侵略者から守るのとは対称的である。守ってくれこのやすらぎ 緑の星 その未来を(ジャンパーソン) 他はそんな感じだろうに。それとももうこの時代、人類は地球を放棄したのだろうか。気になるところだがおそらく地球より広く素晴らしい世界がやはり広がっていて地球に目が行かないのだろうな。
 地球を離れること4200キロ。宇宙ステーションシルバースターがある…。
 
 (昭和42年放送だからだろうか。同じ理由でペロリンガ星人がペガッサ星雲第68番ペロリンガ星と語っていたのはこの話が1968年放送だったからだろうか。関係ないが)

 おなじみ21世紀が舞台の物語。あの酸素ボンベ背負った姿をみたら間違いなく拒絶反応を起こす人もいるだろうね。そこがいいのに。第5話だけをみていても21世紀とは思えないセリフや場面が続出する。

 「冥王星の前線守備隊にまで…。」(もはや惑星から外れてしまった)

 「地球人を捕虜にした…。」

 「生体実験して弱点をみつけてやる…。」
 稔侍さん、捕虜のバンデル星人殴りすぎ…。

 再び領土とした冥王星に旗を立てて帰還

 ほとんど戦時中じゃねえか。そんな敵、味方殺伐した空間で鼻詰まり声の無邪気なロボットに癒される。そんな感じの特撮番組。

 



 
 いまさらだがギャバンの主題歌のバージョンっていったいいくつあるのか。21世紀に出たものだけみてもかなりの数が存在するみたいだ。本当にいろんなバージョンがある。笑ってしまうくらい多い。
 さて、この特撮はどちらのカテゴリーに属させればいいのか。非常に悩むことである。とりあえずその他で。そう、最近は21世紀後半、人類はついに宇宙開拓時代を迎えたようにみえない特撮、キャプテンウルトラをみている。果たしてこれをウルトラシリーズと数えるのかは人それぞれ。今後もはんざつに感想が出てくることだろう。

 そういえばこの作品にも出ているのである。すっかり忘れていた。ピタゴラス星の長老ゼノン(後の仁羽教授、ロボット長官及びナックル星人)である。ウルトラシリーズ最大の毛髪量で出現。やはり悪役であった。この回は時代錯誤というのを狙ったのだろうが全体的にいろいろな錯誤が漂っておりけっこう混乱する回ではないだろうか。

 そんな中、長老登場。けっこう危ない悪役だったな。凶悪ではないがやはり迷信を伝播させたという意味では悪役なのだろう。そう、この回のテーマは「迷信&科学」(おそらく)

 そして悪は駆逐され長老は民衆の中堂々のフェードアウト。似た老人が出てくるので混乱するがフェードアウトしていったほうが長老。この人、ナックル星人以外その後どうなったのかわからない役が多い。ほとんどいつの間にかフェードアウトしているじゃないか。怪獣出現のあの情けない素振りがやはり信用ならない人を象徴しており何回繰り返しみてもおもしろい。


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