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特撮とソフビと日常
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 どうも。火焔魔というキャラはへび使いでもあったようだ。芸人だったみたいね。それの一環として火炎を吐くということもやっていたらしい。何か懐かしい感じのするキャラだ。昔はこういう人物のショーが舞台で繰り広げていたわけだね。そんな月光仮面第1部どくろ仮面編の話である。

 それにしても後の特撮の基本がここにある気がする。ゆるいファンファーレで塀の上に姿を現す月光仮面であったりスパイであったりもちろん偽月光仮面というキャラも登場する。偽物の先駆けがここにあった。そしてやはり時代を感じる場面が多い。敵に尾行されている助手に尾行されていることを密かに知らせる祝十郎。助手はそれを撒くために角にいた靴磨きの少年に靴を磨かせる。

 58年、テレビ特撮で初めて靴磨きが登場した瞬間である。これ以降60年代前半のテレビ特撮番組には靴磨きというキャラが頻繁に登場することになる。それにしても時代だ。貧しい時代だったのだろう。新聞配達の少年なども劇中登場する。子供も一生懸命に働かなければならない時代だったらしい。当時でなければまずみない光景だ。それにしても靴磨きの料金はいくらくらいであったのだろうか。そしてもちろんテレビ特撮最後の靴磨きというのも存在するのである。一説には66年ウルトラQに出てきた靴磨きの少年がテレビ特撮における最後の靴磨きだという。靴磨き少年がいなくなったこの頃日本は豊かな国になったということだろう。

 今でも靴磨き屋というのは存在するらしい。最近テレビでやっていた。台に靴を履いたまま載せそれを磨くという昔と同じスタイルであった。革靴を鏡のように磨きあげることができるという。現在は少年ではなく中年の店員が靴を磨いていた。クリーニング店のように靴を預け後日取りに来るというようなサービスもあるようだ。現在でも日本のどこかで活躍しているらしい。
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 私が砂利をまき散らしておく。存分に戦うがいいさ、とうえいの諸君。

 「何者だ。」

 「火焔魔だ。」

 そんな会話を月光仮面と交わした数秒後、夜の海に落下して消え去った謎のキャラ。本当に一瞬の登場であった。これだけの活躍なのになぜか私の印象に残っている。

 それにしても地平の彼方何もみえない。あるのは舗装されていない道路と電信柱のみ。日本とは思えない光景で驚くばかりだ。 

 さて、第1部どくろ仮面編をみたわけだが。月光仮面、本当に正々堂々。敵の前に現れる時も必ず自身の登場曲を流して登場する。だから誰もが出現することを知ることができるわけだ。

 この登場曲、第1部では誰かが何かをうなっているようにしか聞こえないのだがそれ以降ははっきりと聞きとることができる。ほぼ演歌。ちょっと違うか。そんな歌を流して登場する。いい歌だ。昨日は何度も流れた場面を繰り返し聞いていた。そんな歌を流すと敵は必ず慌てだし、味方は歓喜するという場面が多かった。物語は探偵祝十郎が社会を乱す悪の組織と対決するというのが基本。祝の姿がなくなると月光仮面が現れ、月光仮面が消えると祝が姿を現す。後の特撮でよくみる光景だ。

 物語のほうは一部が抜け落ちているためこういうことがあったのだろうと脳内補完しながらみる必要がある。が、そんなには問題ない。勧善懲悪のイメージが強いが赦しましょうということも掲げてあり、敵側の一部が改心するという展開もある。改心した敵側の感情も描かれる。そんな敵が改心した月光仮面の書(張り紙)を挙げてみる。

「どうせ死ぬなら正義のために死のう!」

 君も読んでみたまえ。そう月光仮面は敵に促す。本当にいい言葉を残すこの人は。みためを笑いものにする人が多いが祝十郎を含むその冷静さ、生き方が素晴らしいのである。まさに正義の味方。ヒーローに違いない。
 つきのーひかーりをーせにーうけてー…。

 登場するとき必ずこんなようなうたを流している全身白タイツのサングラス男といえば。月よりの使者月光仮面に違いない。そう。最近は日本で2番目くらいに登場した特撮ヒーロー、月光仮面第1部どくろ仮面編をなぜかみている。半世紀前の特撮番組ゆえ第1話と途中の数話がみられない状態となっていたりする。また音声が途切れてしまっていたりと状態はけっこう悪い。それでもDVD化されているのだからみないわけにはいかない。1話10分という番組だがけっこう次回が楽しみな展開が多い。気軽にみられるのだが登場人物が意外に多く話も複雑そして欠番もあるわけだから気をぬくと話がわからなくなることもある。まだ視聴途中だ。

 この番組だが58年ということで東京タワーはまだ建設途中。土台の部分しか完成していないようだ。また月光仮面と敵がなぜか墓地で銃撃戦を繰り広げることが多い。こちら側が心配になるほど墓地を踏み荒らす。銃撃戦の定番ロケ地が墓地。現在では考えられない。そして月光仮面がバイクで疾走する荒野の地平。本当に何もない。また道路が舗装されていないのである。舞台が当時そのものであるから当時の日常をうかがいしることができる。当時の普通切手も登場。いまとなっては発行部数が極端に少なく貴重なものだ。そんなことを思いながら見続けている。

 月光仮面、もう書に近いような張り紙を多く残す。タイトルのものもそのひとつ。ひとつひとつみていくのもおもしろい。月光仮面が消えると書が残される。そして出現するときは必ずうたを流す。本当に正々堂々。特撮ヒーローの勧善懲悪の原点がここにある。

 登場人物がひとり誘拐され助け出されるとまたひとり誘拐される主にその繰り返しなのだが敵組織を裏切る者という展開もあり目が離せない。敵側の感情も描かれており物語も充実している。7大合体とか全く内容がない21世紀の特撮番組よりはるかにおもしろい。そしてやはり月光仮面だ。物語では絶対正義。爽快である。

 この第1部だが「危機一発」という回がある。またしても四字熟語間違い。同様の間違いはキャプテンウルトラにも存在する。半世紀前の大人も間違えるということは何か間違いの雛型になっているものがあるに違いない。そう思うのは私だけだろうか。


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