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特撮とソフビと日常
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「列車の転覆。発電所の大爆発。電気を食うエレドータスの前に立つ我らがウルトラマン。さあ来週もみんなでみよう。」

 帰ってきたウルトラマン第15話「怪獣少年の復讐」はそんな短い予告とともにはじまる。シリーズ中最も短い予告である。かなり覚えやすいフレーズだ。覚えてどうするというものかもしれないが。ちなみにこの回はシリーズ中視聴率も最低だったりもする。内容は亀怪獣の呪いを受けた少年が自らの苦悩を乗り越え成長する物語といったところなのだろうか。シリーズ中でもよくわからない話だったりする。そんなよくわからない話なんだけどラストシーンはけっこう感動する。

 ひねくれている少年が主人公の話というのはあっているだろう。郷いわく「あのうそつき少年」。その行動は度を越している。人を縛りあげたりする。いたずらというがやりすぎだ。

 そんなひねくれ少年の壁に貼られていたのが「大統領一億人」と書かれた習字である。

 さすがひねくれている。そんな文字を飾っておく意味がわからない。この時期にこんなことを思い出したのは私だけだろう。意味などないだろうが世界で60人にひとりが大統領ということになるな。そんなことでは威厳なんてあったもんじゃない。なにをいっているのか私は。半紙によくこの6文字書けたもんだ。こんな習字がこの物語のわけのわからなさというのを際立たせているのかもしれない。それでも最後は感動できる。

 ちなみにこのひねくれ少年はペロリンガだったり白鳥健太郎だったりいろいろする。不思議な役をやることが多い。そしてこのひねくれ少年の振り回す最も時代を感じさせるアイテムについてはまた今度語っていこうと思う。
 

 
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