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特撮とソフビと日常
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 特撮のいいところに時代を感じることができるというところがあると思う。ほとんどのものが地球、日本が舞台でありその時代の日本の日常が画面から感じ取ることができるのだ。すべての特撮から時代を感じとることができる。例えそれが未来や宇宙が舞台であっても。特撮の楽しみのひとつにその封じ込められた時代の空気を読みとるというのがあるのだ。すべての特撮は画面からにじみ出る時代に抗えないということでもある。時代こそが特撮の魅力だ。

 帰ってきたウルトラマン第15話「怪獣少年の復讐」という特撮も昭和46年の春でしかみることができない貴重な流行というものを見事に捉えている。アメリカンクラッカーという代物である。少年は見事にそれを劇中でさばいていた。その落ち着かない心情を表現するためにあのかちかちとせわしなく鳴るものをわざわざ登場させたのだろう。どこか落ち着かない音を発する物である。

 どちらかというと不快な音を延々とたたき続ける。それでも馴れるとかなり中毒性の高いものらしい。しかしその流行は長くは続かずその期間でしかみることのできないものとなってしまった。画面からはその熱狂ぶりというのを現代にごくわずか伝えてくれている。ものすごく局地的な流行を捉えたまさに貴重な瞬間である。流行というのはわからないものだ。なぜあんなものが流行っていたのかと後に振り返ると不思議でならないということがよくある。アメリカンクラッカーというのはその最たるものだろう。それが流行のおもしろさでもある。

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